RHCE(Red Hat Certified Engineer in Ansible)
概要
RHCEはRed Hatの上位システム管理者認定として知られてきましたが、2026年の現行認定体系では分野がより明確に分かれています。
このページでは、現在の**Red Hat Certified Engineer in Ansible(RHCE in Ansible)**を扱います。
RHCE in Ansibleは、Linuxのシステム管理能力を土台に、Ansible Automation Platformを使って複数システムの設定・運用を自動化できることを証明する認定です。
2026年の認定要件
RHCE in Ansibleを取得するには、次の両方が必要です。
- 現行のRHCSA(Red Hat Certified System Administrator)認定
- EX294:Red Hat Certified Advanced System Administrator in Ansible Examへの合格
Red Hatの現行制度では、EX294単体に合格した場合でも「Red Hat Certified Advanced System Administrator in Ansible」という単独認定が付与されます。
現行RHCSAを持つ人がEX294に合格すると、RHCE in Ansibleの要件を満たします。
EX294の試験形式
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験コード | EX294 |
| 方式 | Performance-based(実技) |
| 主技術 | Red Hat Ansible Automation Platform |
| 主な作業 | Playbook作成・システム設定自動化 |
| 外部インターネット | 利用不可 |
| 評価 | 指定された最終状態を満たすかで評価 |
選択肢から答えを選ぶ試験ではありません。
複数の実機相当システムを使い、Ansibleを設定し、Playbookを作成・実行して、指定されたシステム状態を実現します。
学習範囲
RHCSA相当のシステム管理
- 基本ツール
- 稼働中システムの運用
- ストレージ
- ファイルシステム
- ユーザー・グループ
- セキュリティ
- シェルスクリプトの基礎
Ansible
- Inventory
- Module
- Variable / Fact
- Loop / Condition
- Play / Playbook
- Error handling
- ansible.cfg
- Role
- Ansible Content Collections
- Template
- Ansible Vault
システム管理の自動化
Playbookを使って次のようなRHCSAレベルの作業を自動化します。
- パッケージ
- サービス
- Firewall
- ファイルシステム
- ストレージ
- ユーザー・グループ
- スケジュール
- セキュリティ
設定は再起動後も維持される必要があります。
「RHCE」の名称に注意
Red Hatの2026年認定体系には、RHCE in Ansibleとは別にRHCE in Enterprise Linuxもあります。
Enterprise Linux側は、RHCSA(EX200)に加え、別の上級試験EX342を要件とする認定として案内されています。
古い記事で単に「RHCE = EX294」と説明されている場合は、現在の認定体系でどのRHCEを指しているか確認してください。
認定のcurrent期間
Red Hat認定資格は、取得後**3年間 current(現行)**として扱われます。
一定の上位認定や再認定試験に合格すると、RHCSA・RHCEのcurrent期限を延長できます。
難易度・勉強時間目安
Red Hatは標準勉強時間を設定していません。
EX294は実技試験のため、「Ansibleの文法を知っている」だけでは不十分です。
- Inventoryから複数ノードを扱う
- Playbookをゼロから組む
- Role / Collectionを利用する
- エラーを切り分ける
- 再起動後にも要件を満たす
といった一連の作業を時間内に実行できるよう、実機環境で反復することが重要です。
公式情報
(確認日: 2026-09-25)